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つんつん~のらりくらり記~

つんつん~のらりくらり記~

似た者母娘

胃の調子が悪くなり、
病院で検査を受けたあんびり。
結果、初期のガンが見つかった。
手術は胃カメラを飲む要領で、
ファイバースコープで焼き切るので、
開腹することはないらしい。
入院は1週間から10日間ほどですむという。

ところが、このことを仲間に知られたくないから、
「しばらく娘の所へ遊びに行っている」
ということにしてくれと言うのだ。

まあ、それはわかるとしよう。
ところが、義妹が母親がガンと聞いて取り乱した。
「手術に立ち会う!付き添う!」と言ってきた。

あのねえ、あなたの所に行ってることになってるのに、
何であなたが来るのよ!
それも小さい子3人連れてきたら、
めちゃめちゃ目立つやん!

夫が電話で「来るな!」と説得したが、
「母親に娘が付き添って何が悪い!」と叫ぶ義妹。
もう、母娘して何考えてるんだ?

なんとか説得して、手術も無事終わったが、
パジャマなどの洗濯物をおおっぴらに干せば、
周りにばれてしまうから、こっそりと干し、
(だってお隣さんもあんびりのお仲間なんだよ!)
乾いた洗濯物を届けるときも、荷物を隠し、
病院に入るときも、キョロキョロ
周りに誰も知り合いがいないことを確認して、
コソコソ…泥棒じゃあるまいし…
何でこんなに気を使わないといけないんだ?

そのうち、お仲間の人が、
「お義母さん、×子ちゃんの所に行ってるのよね。
電話番号教えてくれないかしら?」
と義妹の家の電話番号を聞き出そうとしだした。
もう!勘弁してよ!!

「一応プライベートで遊びに行かれてますから、
皆さんが電話されたら×子ちゃんに私が叱られます!」
って断り続け、
その間、お寺さんの月参りの日も
義妹の所へ行ってることにして、
みんなを騙してばれずに、
退院の日を迎えました。

どれだけ、こっちは迷惑を被ったことか!

胃を手術してからは、
3食とも別にすることができました。
何とかの巧妙…っていうのかね?



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